第62章 現状と見解と想像を絶する状況と
頭の中で、
エルヴィンのしてくれた話を整理する。
エルヴィンとリヴァイの目が覚めた時は、
今から三日前で、
場所はウォールローゼの壁の上だった。
私はその時、リヴァイが私のいた世界に
来た時と同じように、
深い眠りに就いていたようで、
何をしても目が覚めることはなかったようだ。
そして、壁の上で見回りをしている
駐屯兵に助けを求め、
今居るこの調査兵団の基地に戻ることができた。
兵団の混乱を招かない為にも、
他の調査兵にはエルヴィンたちが
タイムスリップしていた話は伏せ、
幹部にだけ今まで起きたことを話している。
“ハンジ”が補足してくれた話を追加すると、
1か月もの時を経て、団長と兵長が
奇跡の帰還を果たしたということもあって
兵団内は二人をもて囃す声が
未だ絶えないようだ。