第61章 目覚めた先に
「ねぇ。私、何で三日間も寝てたの?」
そう問いかけた次の瞬間、
再びドアが勢いよく開く。
「エルヴィン!
会議抜けて大丈夫だったの?
憲兵のお偉いさん、うちに来てるんでしょ?」
部屋に入って来たエルヴィンに
範司がかなり驚いた様子で話しかけているが、
その内容が全く理解できない。
会議?憲兵?
この三日の間にエルヴィンは仕事を始めたのか?
「凛が目覚めたと聞いて、
会議に参加できる精神状態じゃなくなった。
一先ずミケに替わりを頼んだから大丈夫だ。」
………御食?
何故その名前がここで……