第60章 鼓動が重なる感覚は
「まぁ、雷が落ちるのは明日の夕方以降だろ?
それまで気が済むまで悩め……
こっちは土壇場まで焦燥感に
駆られながら待つことにする。」
リヴァイは少し冗談めかした様子で言うと、
布団の上に寝転んだ。
「……最後の最後まで、色々ごめんね。」
「いいんだ。
君が納得いく決断をしてくれることが、
俺たちにとっても一番いい結論だからね。」
エルヴィンは布団に寝転び、
目を瞑るリヴァイに一瞬視線を向けた後
ゆっくり息を吸った。
「……取り敢えず、
天気が崩れ始める夕方には結論出すから。
いつ雷が落ちるか分からないし、
二人は夕方以降、
この部屋にいた方がいいと思う。」
「……そうだな。」
リヴァイはフーッと息を吐き、
エルヴィンに目を向けると
「おい、それは何てツラだ?」
そう言って眉間に皺を寄せた。