第60章 鼓動が重なる感覚は
「あの……、ほんと申し訳ないんですけど……
明日の昼までには結論を出しますので……」
何の返答もない二人の顔を、交互に覗き込む。
さすがに呆れただろうな……
実際私自身、
自分の優柔不断さには呆れ返っている。
「お前、そんなに悩むんなら、
もう付いて来いよ……」
ため息交じりにそう言ったリヴァイは、
凛の頭を乱暴に撫でた。
「同感だな。」
エルヴィンはそれだけ言うと、小さく笑う。
「うう……
でもちゃんと、しっかり悩みたいの……」
リヴァイに髪を乱されたまま、目を伏せた。