第59章 夜空に咲く、大輪の花
「おじさん、景品にタオルある?」
「タオル?
今回はそんな安いもんを狙ってんのか?」
厭味を込めたような口調で問いかけられ
軽く頷いて答える。
そりゃ、射的であれだけ痛い目に合えば
警戒もするだろう。
「あることにはあるが…………
……おいおい!
一緒にいる男が違うじゃねぇか!!」
横に居るリヴァイに視線を向けたおじさんは、
嬉しそうな声を上げて椅子から立ち上がった。
どうやら、一緒にいるのが
エルヴィンじゃなかったことに
相当安心したらしい。
「次の彼氏は随分小柄で可愛らしい」
「おい。さっさとルールを説明しろ。」
冷淡なリヴァイの声に発言を遮られ、
おじさんはすぐ椅子に座る。
そして、ものすごく丁寧な口調で
リヴァイにルールを説明した。