第9章 ルール
それでも、リヴァイは
自由すぎる気がするんだけど……
そんなことを考え、
ため息交じりに二人のいる部屋の近くを
通りかかった時、
「リヴァイ。
凛に手を出すのは止めろ。」
というエルヴィンの声が部屋の中から聞こえ、
思わず足を止める。
「俺たちのいた世界とこの世界じゃ、訳が違う。
そのくらいお前にも分かるだろう?」
……リヴァイは元の世界でも、
あんな感じだったのか。
エルヴィンの言葉を聞きながら、
小さくため息が漏れた。
だが、
「エルヴィン。
今まで掃いて捨てるほど女を抱いてきたお前が、
今さら何紳士ぶってんだよ。」
リヴァイのその言葉を受け、思わず息を呑む。