第58章 浴衣の効果
「えっ、こんなものもらっていいの?!」
「いいの、いいの!うちの館長、
相当エルヴィンとリヴァイのこと
気に入ってたからね!」
範司は焦っている凛の隣で
段ボール箱の中身を覗くエルヴィンに
ウインクをして見せる。
「短期間しか働いてないのに、
こんなに良くしてもらえるって……
一体どんな働き方してたの?」
エルヴィンとリヴァイに視線を送るが
特にハッキリした返答はなく、
二人は箱の中身を興味深そうに覗いていた。
いくらよく働いたからと言って、
こんな贈り物を頂けるものなのだろうか……
リヴァイはそんなに人付き合いが
得意そうには思えなかったけど、
これだけ良くしてもらえるということは
職場では礼儀正しくしていたのかも知れない。