第8章 “たまる”
男二人と女一人が一つ屋根の下で暮らして、
何も起きないなんてことを
信じられるような年齢でもないし、
そんなことを過信できるような
生き方はしていない。
それどころか、
私は今まで殆ど流れに身を任せて、
男性に身体を許してきた気がする。
この状況でリヴァイに求められても、
きっとそんなに抵抗はしないだろう。
その行為が嫌いではない
ということもあるし、
求められるという行動は
自分にとって嬉しいことでもあった。
理由はどうであれ、
生きている限りは求められていたい。
誰からも求められることがないまま
生きることから逃げようとしている今、
リヴァイが自分を求めてくれるのなら、
喜んで肌を合わせてしまう気がした。