第8章 “たまる”
風呂から上がり、
自分が寝室としている部屋へ向かう。
突然リヴァイに裸体を見せつけられ、
触らされたかと思ったら
エルヴィンに問い詰められ、
悲しそうな表情を目にして。
今晩は何かと二人に戸惑わされてばかりだ。
『……一人で住んでいるなら、
たまることがあるだろう。』
リヴァイの言っていた言葉を、
頭の中で復唱する。
そしてすぐにその意味に気付いた。
『……たまる、って。
溜まる……か。』
意味が分かれば、
リヴァイの行動の理由も必然的に分かった。
性欲の話、か。
思わず小さくため息が漏れる。
二人がタイムスリップして来たことで、
自然と3人で暮らしているような
状況になっているが、
冷静に考えてみるとこの状況はかなり異常だ。