第54章 安息の時間
天井を見上げると、
淡いピンク色をした
レースの天蓋カーテンが目に留まる。
このメルヘンなベッドに
リヴァイも寝ていると思うと、
頬が緩みそうになった。
「……顔がニヤついてる。
また変なこと考えてんだろ。」
顔に出さないようにしていたつもりだけど、
結局堪えきれてなかったらしい。
リヴァイの方に顔を向けると、
リヴァイは横を向いて私の方を見ていた。
「……リヴァイ、
火口君と仲良しだよね。」
なんとなく気になったことを口にする。
「別にそんなんじゃねぇ。
だが、俺たちのいた世界に居る
モブリットと顔も性格も同じだからな。
それなりに親しみも湧く。
……違うのは、
巨人の知識がないことくらいだ。」
そう言ったリヴァイの表情は、
安心しているようにも、悲しそうにも見えた。