第54章 安息の時間
「リヴァイ?」
「寝るぞ。」
一言それだけ言われ、
スクリーンに目を向けると、
予告は終わり、本編が始まっていた。
「映画、観ないの?」
「映画は一週間借りられるんだろ?
まだ観る機会はある。」
「でもうち、テレビないよ?」
「ならモブリットの家にでも行って
観ればいいじゃねぇか。
あいつの家のテレビは、そこそこでかい。」
問いに対して素早く返答され、
リヴァイの隣で横になった。
リヴァイに気を遣ってもらうのは
申し訳ないけど、
きっと映画を観ていても、
途中で寝てしまう自信がある。
ここはリヴァイの言葉に甘えよう……