第54章 安息の時間
「ドライヤー、苦手なんだよ……」
「あんな便利な物があるのに、
使わないのは勿体ないだろうが。」
ごもっともな意見です……
心の中で頷きつつ、DVDを挿入し終えて
ベッドに移動する。
プロジェクターのスイッチを付けると、
ベッドの正面にある白い壁にはめ込まれた
スクリーンに、映画の予告が映し出された。
「お、さすが高性能プロジェクター!」
画質も十分綺麗で、
映画館にいるような気分が味わえそうだ。
「リヴァイ、映画見ようよ。」
後ろを振り向くと、
ドライヤーを持ったリヴァイが目に留まった。