第8章 “たまる”
「いや、……動揺と言うか」
「男の身体は見慣れてないのか?」
「……そういう訳ではない、けど」
「なら問題ねぇだろ。」
全ての言葉を遮られ、身体が硬直する。
リヴァイの目的は一体何なんだ?
頭の中が混乱して、顔が熱くなるのを感じた。
その時、強く腕を引き寄せられて、
必然的にリヴァイの身体を見ることになる。
服の上からでは全く想像できない程に
鍛え上げられた肉体は、
今まで見たことのないような
複雑な筋肉の付き方をしていた。
所々、何かに
締め付けられていたような跡があり、
意図せずとも、その部分に視線が留まる。