• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第8章 “たまる”



「……この跡が気になるのか?」


リヴァイは掴んだまま離す様子の無い私の手を、
自分の胸元に滑らせた。

異常に堅い筋肉の感触が、
鼓動の音を激しくする。



「こ、これ、何の跡なの?」

取り敢えず動揺を隠そうと質問してみるが、
声が上擦り、
むしろ動揺していることを伝える形になった。



リヴァイはフッと息を漏らすと、

「立体機動装置のベルトの跡だ。
……って言っても、
お前には分かんねぇだろうがな。」

そう言って私の目を見入る。


リヴァイの三白眼は、
最初に見た時よりも穏やかに見え
不意に見つめ返した。

/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp