第8章 “たまる”
食事が終わると、
リヴァイを風呂まで案内する。
エルヴィンの時と同様、リヴァイも
シャンプーやリンスにすら興味津々だ。
お湯の出し方から湯船の温度調節まで、
事細かに説明をしたところで、
「あ。着替え持って来るの忘れた。
ちょっと持って来るから待ってて。」
と、リヴァイに声を掛け、その場を離れた。
今日買い出した着替えを持って
脱衣所に戻り、ドアをノックする。
「入っても大丈夫?」
「ああ。問題ない。」
そう返事が聞こえ、脱衣所に入るが、
リヴァイが既に上半身裸であることに気付き、
すぐに背を向け、
急いで脱衣所のドアノブを握った。
だが、
「おい。
お前はこの程度で動揺するのか。」
と、リヴァイに手を引かれて立ち止まる。