第52章 誤情報と浴室での実験
「ちなみに、ロビーで泊まりたい部屋の
ボタンを押すのはあるけど、
鍵はフロントで
従業員の人から受け取るから。
全く人に会わない訳じゃないよ?」
きっとこれも教えられているだろうと思い、
先に伝えると
どこか残念そうにも見える表情を
浮かべるリヴァイが目に留まった。
「……それについても何か意見がある?」
取り敢えずリヴァイの主張を仰いでみる。
「誰にも会わず好きな部屋を選んで
こっそり泊まれることと、
料金を払う時のエアシューターが、
ラブホテルの醍醐味だと教わった。」
「もっと他の醍醐味があるから大丈夫。」
思わずリヴァイの声に被せる様に
言い放った。