第52章 誤情報と浴室での実験
しばらく車を走らせて目的地に着くと、
駐車場へ向かう。
駐車場に車を停めた直後、
訝しげな目をするリヴァイに視線を向けた。
「ここは本当に俺の行きたい場所か?」
「……リヴァイの行きたい場所だけど
何か不満なことでもあった?」
質問の意味がよく分からないまま、
問い返す。
「ラブホテルは駐車場に入る前に
のれんをくぐると
範司から聞いたんだが。」
その問いかけを聞いて、
思わずため息が漏れた。
範司は相変わらず余計な情報ばかり
流しているってことか……
「確かにビニール製の
のれんみたいなのをくぐって
駐車場に入るラブホテルも多いけど、
最近はないところも結構あるんだよ。」
「本当か?」
すかさず問い返され、大きく頷く。