第51章 次の目的地への準備
コンビニに着き、店内に入ると、
お菓子のコーナーで足を止める。
「またスルメを買うのか?」
「勿論。」
それだけ返事をして、
いかにも美味しそうなキャッチコピーを
掲げたスルメを、
リヴァイが持ってくれているカゴの中に入れた。
「おい、それは
“あたりめ”と書いてあるが。」
「え、リヴァイもひらがな読めるの?」
驚きで声が裏返りそうになる。
リヴァイはこの世界の文字にまで
興味を持つようなタイプではないと思っていた。
「分かった方が便利だと思ってな。
書くのはまだ無理だが、読むだけなら出来る。」
「すごいね……!
何にしても、リヴァイもエルヴィンも
呑み込みが早いよ。」
「それより、あたりめとスルメの違いは何だ。」
リヴァイは凛の声を
遮る様に問いかける。