第51章 次の目的地への準備
動物園を後にして、
電車とバスを乗り継いで家に戻り、
車に乗ってひとまずコンビニを目指す。
リヴァイを助手席に乗せて車を走らせていると、
隣から視線を感じ、横目でリヴァイを見た。
「わざわざ車で行く必要はあるのか?」
「かなりある。
徒歩ではさすがに入りにくい。」
リヴァイの問いに即答すると、
腑に落ちないような表情で見入られる。
そんな目をされても、
実際に入り辛いんだから仕方ない。
入るのが恥ずかしい……
なんて気持ちは、
疾うになくなってしまったが
もし知り合いにでも目撃されたら厄介だ。
「これについては、
私の先導に従ってくれるんじゃなかったの?」
そう問いかけると、
リヴァイの眉間から皺がなくなる。
「……そうだったな。
お前に従おう。」
目を瞑って小さく頷いたリヴァイを
横目で確認し、アクセルを強く踏んだ。