第51章 次の目的地への準備

「そうだな。
お前は相当詳しそうだから、
任せた方が良さそうだ。」

「……それもそれで嫌だなぁ。」

相当詳しいことは認めるが、
偶発的に行くことが多かっただけだ。

……だけど、その場所が嫌いな訳ではない。

ただ、そこに行くとなると
「凛。早く誘導しろ。」

心なしか声が弾んでいるリヴァイに、
心の声を遮られる。


「リヴァイ、すごい楽しそうだけど。
実際動物園より、
そっちの方が楽しみだったの？」

「……どっちも楽しみだったに
決まってんだろうが。」

返答と同時に強く手を握り返され、
リヴァイの顔を盗み見ると、
少し恥ずかしそうにも見えて
自然と顔が綻んだ。