第50章 全ての暴露
「……ご、ごめん。」
なんとかそれだけ言うと、
弁当箱の蓋に散らばったきんぴらを集め、
同時に煩くて仕方ない鼓動を鎮めようと
小さく深呼吸をする。
「お前、動揺しすぎだろうが……」
「なっ…、そ……、
いや、動揺するでしょ、普通、」
焦ってどもり過ぎて、返答がおかしい……
分かってはいるけど、
動転しきった感情のせいで、
これ以上上手く話せる気がしない。
「俺がそこまでお前のことを
想ってないと思ってたのか?」
「……い、いえ。」
取り敢えず否定して一旦深呼吸をし、
「でも、リヴァイの口から
そんな言葉が出てくると
思わなかったから……」
と、正直に動揺のきっかけを打ち明けた。