第50章 全ての暴露
「……言い過ぎた。
こんなことを言おうとしたんじゃない。」
深呼吸にも似たため息を吐いた
リヴァイの瞳が真っ直ぐに私を見つめた。
「お前の心が欲しくなったんだよ……
……お前の心を、俺一人が独占したくなった。」
小さく心臓が跳ね、
次第にその動きは活発になる。
リヴァイの言葉が頭の中で
勝手に自動再生され始め、
一気に熱が顔に集まってきて、
どうにかそれを収めようと
咄嗟に首を横に振った。
「……おい、やめろ。
きんぴらが散らばるじゃねぇか……」
リヴァイに腕を掴まれて動きを止めると、
箸で掴んでいた筈の人参のきんぴらが
シートに散乱しているのが目に留まる。