第50章 全ての暴露
「お前は誰かに料理を教わったのか?」
素朴な疑問を口にすると、凛の箸が止まる。
「……いや、料理本見て作りながら
自分好みの味付けに変えていっただけだよ。」
そう答えた凛の表情が、
どこか強張ったように見えて違和感を覚えた。
「料理はいつからしていたんだ?」
「……いつからだろうね。」
問いに対して曖昧な答え方をされ、
再び何かが引っ掛かる気持ちと共に、
その答えであろう考えが浮かび上がる。
「ガキの頃からしてたんじゃねぇのか?」
もう一度問いを投げかけると、
少し驚いたような表情の凛が目に留まった。