第50章 全ての暴露
こうしてこいつの笑う姿が見られるなら
料理くらいいくらでも作ってやりたいが、
それを申し出ても
「リヴァイの負担を増やしたくない」
と、確実に却下されるだろう。
その光景は容易に目に浮かんだ。
それに、俺は凛が作るメシの方が
断然好きだ。
“おふくろの味”なんてものは知らない上に、
この世界の料理は目新しいものばかりだが、
凛の料理はどこか懐かしく、暖かい。
凛の作るメシを
元の世界でも食べることが出来たら、
訓練や調査にもっと身が入る気がする。
………そしてあわよくば、
そのメシは自分だけが独占したい。
また妙なことを考えてしまう自分に呆れて、
ため息に近い息が漏れた。