第7章 得意なことは秘密なこと
兵団の団長と、人類最強の兵士。
かなりの重要人物が兵団から同時に消えて、
二人の世界の住人は、相当パニックに
陥っているんじゃないだろうか……
エルヴィンは頼れる仲間がいるから、
心配ではない。
と言っていたが、
実際二人の世界は混乱しているはずだ。
……早く二人が元の世界に戻れる方法を
探さなくては……
「エルヴィン。リヴァイ。
私、タイムスリップなんかの超常現象に
詳しそうな友達が一人だけいるんだ。」
“彼”の所に行くのは少し気が引けたが、
こんな事態だ。
そんなことを言っている場合ではない。
「明日、外を見て周るついでに、
その友達のところにも行ってみない?
もしかしたら、元の世界に戻るヒントが
掴めるかも知れない。」