第7章 得意なことは秘密なこと
「……兵士長ってことは、
結構偉い人ってこと……?」
「そうだな。
リヴァイには特別部隊を任せているんだ。」
“特別部隊”とは、また格好いい響きだ。
一見小柄で、そんなに強そうには見えないが、
部隊を任されるくらいということは、
相当強い人なんだろう。
「リヴァイは人類最強の兵士と
呼ばれているからな。」
「人類最強?!」
思わず声を上げて復唱した。
「……ッ……大袈裟だ……
そんな大そうなもんじゃねぇ。」
リヴァイは小さく舌打ちをし、
不満気な顔を浮かべている。
エルヴィンはそんなリヴァイを見ながら、
「彼は人類の希望だ。」
と、小さく微笑んだ。