第50章 全ての暴露
俺の作った弁当を夢中で食べる凛に
視線を向ける。
感想は今のところ、
「おいしい」しか聞いていないが、
これだけ黙々と弁当を食べてるんだ……
本当に美味いと感じてくれているんだろう。
「……リヴァイ?食べないの?」
弁当に集中していた凛の視線が
突然こっちに向き、
咄嗟に凛から視線を逸らす。
こいつが食事をする様子に見惚れていた。
女が美味そうにメシを食う場面を、
ここまで集中して見ていられる自分に
若干衝撃を受ける。
「いや、食べる。」
不自然に思われないようにそれだけ答えると
意外とすんなり使い熟せるようになった箸で、
玉子焼きを掴んだ。