第50章 全ての暴露
リヴァイに動物の説明をしながら、
のんびり園内を散策し、昼時が近付いてきた頃。
「リヴァイ。お腹すいた……」
食い入るように、
リヴァイの持っているトートバッグに
視線を向ける。
「……何だ、その目は。」
リヴァイは呆れたような声を出した。
いつも外出する時、
鞄など持ち歩くことのないリヴァイが
トートバッグを持っていることに、
家を出る直前からずっと気になっていた。
「……それ、お弁当じゃないの?」
トートバッグに
じっと視線を縫い付けたまま問いかけると、
リヴァイが小さく吹き出す。
「目ざといな。お前の思う通りだ。」
「やっぱり!
私もリヴァイの手料理食べたかったから
嬉しい!!」
声高らかに本音を溢すと、
リヴァイの表情は一段と緩んだ。