• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第48章 守りたい、



もしも凛が、
ずっと自分の側に居てくれるのなら……

そんなことを考えると、
少なからず高揚感を覚える。


俺にとって凛は、
“生きるために必要だと思えるもの”
に、なりつつあることは感じていた。



元の世界に居た時、色恋沙汰で
怒ったり哀しんだりする奴は多く見て来た。

その時は

「たかが女のことで悩むなんてバカらしい」

と呆れていたが、
そんなことを思う自分は、もうここにはいない。



凛の心の内が知りたいと強く思う。


そして、こいつの心の中に留まれる、
こいつに必要とされる男になりたい。



この感情の意味に気付きつつも、
まだ完全に認めることには躊躇いを感じた。

色恋沙汰で悩む男の気持ちに共感することは、
俺にはまだ早いだろう。



再び口を閉ざした凛の髪を撫でながら、
凛に気付かれないように、
小さくため息を吐いた。


/ 918ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp