第48章 守りたい、
横に立つリヴァイを盗み見ると、
真剣に窓の外を眺めているようで
この状況には気付いてなさそうだ。
もしリヴァイに気付かれたら、
きっとこの痴漢は相当酷い目に合うだろう……
痴漢に同情する優しさなんて
持ち合わせていないが、
リヴァイに残虐な仕打ちに合うことを考えると、
身体が小さく震えた。
それに反応した痴漢は、何を勘違いしたのか、
スカートの中に手を侵入させようとしてくる。
……あなたの汚い手に
感じたわけではありません。
と、心の中で怒りを覚えながら、
痴漢の手を掴もうと手を伸ばした。