第48章 守りたい、
「この世界の人間も、
なかなか大変そうじゃねぇか……
こんな不快な思いまでして、
遠くまで働きに出るんだろ。」
「そうだけど、リヴァイに理解がありすぎて
なんか変な感じがする。」
「おい、俺がいつも何かしらに
不満があるような言い方をするな。」
すかさずツッコミを入れられ、
思わず頬が緩んだ。
しばらく電車に揺られていると、
お尻のあたりで、
何かがもぞもぞと動く感触がして
少しの違和感を覚える。
もしかして痴漢か……?
殆ど確信に近い考えが
頭を過っていたが、確証の無いままに
疑うのは良くないと思い、
少しだけ身体を横に移動させた。