第48章 守りたい、
「……だって気になるんだもん。」
自分が教えないうちに、
リヴァイが色んなことを学んでいるのは
嬉しいことでもあったけど、
少し寂しくもあった。
いつも無表情を保っているリヴァイが
強い驚きや感動を覚えて、
感情を隠しきれなくなった瞬間を見るのが
好きだったから、
その瞬間をたくさん見逃してしまった気がして、
何故か火口君に嫉妬心を抱きそうになる。
「そんな不満そうな顔するな。」
リヴァイにくしゃくしゃと頭を撫でられた時、
電車がホームに着き、
リヴァイと一緒に電車へ乗り込んだ。