第47章 お弁当と目的地
「今日はどこへ行くんだ?」
朝ごはんを食べている最中、
エルヴィンがリヴァイに問いかけた途端、
少しの沈黙が漂う。
「……これから決める。」
リヴァイがそれだけ言うと、
「ほう。俺には言いたくないような
場所に行くのか?」
エルヴィンはすぐに
リヴァイの心の内を察して問いかけた。
「……エルヴィンって、
誰の気持ちでも読み取れるんだね……」
確かにリヴァイが返答するまでの間は
少し不自然な部分もあったけど
それだけで言いたくないような
場所に行くと察するには、
あまりにヒントが少なすぎる。
「リヴァイは分かり易いからな。」
「……そう?」
頭の中に疑問符を浮かばせながら
リヴァイに視線を向けると
面白くなさそうなリヴァイの顔が目に留まった。