第47章 お弁当と目的地
「凛、リヴァイ、おはよう。」
寝起きでジャージ姿のエルヴィンに
声を掛けられ、後ろを振り向く。
「エルヴィン。おはよう。今日は早いんだね。」
エルヴィンは朝が弱くて、
毎日リヴァイが苦労して
起こしている印象しかなかったから、
エルヴィンが一人で7時より前に
起きてきたことに少し驚いた。
「ああ。起きたら部屋に
リヴァイが居なかったから、
君を誘っているのかと思って。」
「凛はまだ誰のもんでも
ないんじゃねぇのか?
別に俺が誘っても問題ないだろ。」
すかさずツッコミを入れるリヴァイに
「……せめて俺が家にいる時くらい
そういう事をするのは止めて欲しいからな。」
エルヴィンはそう言って小さくため息を吐いた。