第47章 お弁当と目的地
リヴァイはしばらく凛の目を
見入っていたが、
何事もなかったかのように、
朝食の準備をし始める。
「……え、今の質問の意味は何だったの?」
「別に意味はねぇよ。ただ聞いてみただけだ。」
リヴァイは素っ気なく答えると、
水を入れた鍋を火にかけ、
冷蔵庫から卵を取り出した。
手慣れた様子で料理を再開するリヴァイを見て、
ふと疑問が浮かび上がる。
「リヴァイ、いつの間に
コンロの使い方まで覚えたの?
台所のことについては、
何も教えたことなかったよね?」
料理の担当は私がすることになっていたから、
食器洗いを手伝ってくれる時以外、
リヴァイを台所に立たせることは
殆どなかった筈だ。