第47章 お弁当と目的地
強引に唇を寄せてきたにも関わらず、
触れた唇はとても穏やかで柔らかく、
優しく丁寧に唇だけを愛撫する。
相変わらずリヴァイのキスは
強い愛情を感じずには
いられないようなキスだった。
「もう全く拒否しなくなったな。」
唇を離したリヴァイは、
満足気に少し頬を緩める。
「……リヴァイが優しい顔して
優しいキスしてくるからでしょ。」
これが反論になっているのか分からないが、
取り敢えずそう言って
リヴァイから視線を逸らした。
「俺はそんなに優しい顔をしてるのか?」
意表を突く問いかけに、一瞬沈黙するが
「……うん。してる。」
と、それだけ答えた。