第6章 三白眼の興味
「こうやると、床のごみを吸い取って
綺麗にしてくれるんです。」
目を丸くしている二人を横目に、
床に掃除機をかけて見せる。
小さな埃が掃除機のノズルへ
吸い込まれるところを
食い入るように見つめられ、
掃除機をかけているだけなのに、
何故か少し緊張した。
「すごいな。
これはどういう原理なんだ?」
エルヴィンの瞳が、また輝いている。
「……うーん。
難しいことを聞きますね……
取り敢えず、電気がないことには
出来ないんです。」
「でんき?」
片言な言い方で聞き返され、
少し考えを巡らすが、
電気の作り方を説明するなんて、
自分には無理だ。