第46章 ●嫉妬故の強引さ
激しい欲望に正直な行為を堪能した後、
エルヴィンは凛を腕に抱き、
そっと背中を摩っていた。
今日は言うつもりのなかったことを
……いや、言ってはいけないと
思っていたことばかりを、吐露してしまった。
観覧車のゴンドラの中で、
今日は凛に何でも正直に話そう、
と、決意はしたが、
ここまで独占欲を全面に押し出した
発言をする予定はなかった。
恋人でもない相手に、
他の男に抱かれて欲しくない
などと言われて、凛は本当に嬉しいと
思ってくれたのだろうか……
気遣われていたなら、申し訳ないし、
情けなくもある。