第6章 三白眼の興味
「お前がエルヴィンと俺を
助けてくれたそうだな。礼を言う。」
「い、いえ。目が覚めて良かったです。」
無愛想な割に、この人も律儀なのかもしれない。
急に謝意を示されて、少したじろいでしまう。
「……だが、部屋がき」
「凛。おかえり。」
彼の声を遮る様に、エルヴィンが顔を覗かせた。
「リヴァイ。眉間に皺を寄せ過ぎだ。
命の恩人に対して失礼だろうが。」
「いっ、命の恩人は、さすがに言いすぎです!」
咄嗟に否定すると、
彼の眉間の皺が心なしか薄くなる。
「いや。エルヴィンの言う通りだ。
だが、部屋が」
「リヴァイ……
お前が神経質すぎるだけだ。」
またエルヴィンに声を遮られた彼は、
不機嫌そうな顔をエルヴィンに向けた。