第45章 卑猥と卑猥の組み合わせ
「あまり機械の力を借りたくなかったが、
自分に出来ないことは頼るしかないな。」
エルヴィンは電動マッサージ器の
スイッチを入れると、
小刻みに震えるヘッドの振動部を
興味深げに見つめる。
「この動きは、俺には無理だ。」
「……さすがにそうだと思うよ。」
エルヴィンの呟きに口を挿んだ直後、
肩に振動が伝わり、小さく息を吐いた。
「凛、これなら気持ちいいのか?」
エルヴィンの声を耳元で聞きながら、
堪えきれずに笑い声が漏れる。
「……いや、それも無理かも……」
どうしてもこそばゆく感じてしまい、
エルヴィンと少し距離を取った。