第45章 卑猥と卑猥の組み合わせ
「凛は一体どれなら良いんだ?」
「だってそれ、くすぐったいんだもん……」
エルヴィンの不満気な表情を横目に、
まだマッサージ器の余韻が感じられて、
肩で笑う。
その機械を正当に使われた経験がなかったから、
肩に当てられることが、
まさかこんなにむず痒く感じるのは
予想外だった。
「振動が緩いのがダメなのかも知れないな。
振動を最大にしたら、
くすぐったくないんじゃないか?」
「いや!どっちにしてもダメだと思う!」
思わず声を張って拒否するが、
その反応がエルヴィンのS心に火をつけたのか
腕を引き寄せられ、
振動を最大にしたマッサージ器を
肩甲骨に当てられた。