第6章 三白眼の興味
次の日の朝。
「エルヴィン。起きてる?」
エルヴィンたちが突然現れた
あの部屋の前で声を掛ける。
するとすぐにふすまが開き、
「凛。おはよう。」
と、おじいちゃんのジャージを着た
エルヴィンが顔を覗かせた。
足も腕も丈が足りず、
その姿を見るだけで思わず頬が緩む。
「……なんだ。仕方ないだろ?
俺は無駄にでかいんだよ。」
エルヴィンは少し笑って
袖を引っ張って見せるが、
すぐにもとの7分丈に戻ってしまい
その様子を見て、再び笑い声が漏れた。
「一緒に居た人は?起きた?」
「いや。まだ寝ている。
相当疲弊しているのかも知れないな……」
エルヴィンの視線の先に目を向けると、
昨日と同じ態勢で眠る、
黒髪の彼の姿が目に入った。