第41章 作戦と不足を補う方法
「……っ、はぁ……、
急にそういうの、するの…やめてくれる?」
顔を覗き込んだだけのつもりが、
濃厚なキスをお見舞いされ、
一気に体温と息が上がる。
「すまない。
上目遣いの君が可愛くて、堪えきれなかった。」
特に悪びれる様子もなく
答えるエルヴィンの顔色は、
もういつもの様子に戻っていた。
せっかく自分のペースに
持って行けそうだったのに……
どこか悔しい気持ちが込み上げて来て、
エルヴィンを見入るが、
「凛。どこへデートに行く?」
と、嬉しそうに問いかけられ、
すぐにそんな気持ちは吹き飛んだ。