第41章 作戦と不足を補う方法
「……だが、君がそう感じるということは、
君は10歳以上年上の男に抱かれたことがある、
ということだな。」
突然図星を突かれ、
エルヴィンから目を逸らす。
「その男は、君を満足させられなかったのか?」
逆に顔を覗き込まれ、思わず畳に顔を伏せた。
「……俺は君の質問に答えたが、
君は俺の質問には答えたくない。
そういうことでいいか?」
優しく髪を撫でられながら、ため息が漏れる。
その言い方はズルい。
何だか私が卑怯なように思えてくる。
何にしても聞き出し方が上手いのは、
職業柄なのだろうか。
横目でエルヴィンを見ると、
悪戯っぽい表情が目に留まった。