第41章 作戦と不足を補う方法
「……エルヴィンほどの
テクニックを持った男性に
抱かれたことなんてないです。」
畳みに顔を伏せたまま、呟くように言うと、
首筋に柔らかく暖かい感触が伝わる。
「……そんな嬉しいことを言われると
また抱きたくなるんだが。」
「も、もう無理!」
咄嗟に顔を上げてエルヴィンの胸元を押し、
動きを制止させた。
「君が誘うようなことを言うからだろう?」
「聞かれたから答えただけじゃん!
……あ、もう洗濯物干さなきゃ!ね?」
不意に思い出したいい訳を述べ、
エルヴィンを諭すようにそっと胸元を撫でた。