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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第5章 知りたい世界




私にとって、
エルヴィンがここに来てくれたことは
既に“良かった”と思える程の
出来事になりつつあった。


でも、エルヴィンからしてみれば、
そうではないだろう。


今はこうして気丈に振舞っているが、
実際は不安や戸惑いが
大半を占めているに決まってる。

そんな時に、呑気に
“エルヴィンが来てくれて良かった”
なんて言っていい筈がない。




「……凛。
俺も良かったと思ってる。
そんな顔をするな。」


心の中を覗かれたような言葉を掛けられ、
思わずエルヴィンを見入る。


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