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君と鼓動が重なる時【進撃の巨人】

第39章 命を預かる仕事



調査兵団は壁外に遠征するため
巨人との戦闘機会が多く、
戦死率が必然的に高くなる話は聞いていた。


兵士の命を預かり、
先頭に立って指揮を執るエルヴィンが
“人の命を奪ってばかりいる”
という表現をした意味は分かる気がする。



でも、そう言ったエルヴィンの気持ちを
完全に理解することなんて、
生温い世界で生きてきた私には
きっと無理だろう。




……それでも、
奪いたくて奪っている訳じゃないことくらい
分かる。


未来の命を守る為に、
今ある命を奪う結果になる。

だからこそ、
エルヴィンの心の内を隠そうとしているような
穏やかな表情を見るのは辛かった。





「凛、そんな悲しそうな顔を
しないでくれ。」

「悲しそうな顔してるのは、
エルヴィンも一緒でしょ。」

エルヴィンの頬を軽くつねる。

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