第37章 恩返しと覚悟の時間
「凛はどうなの?
二人に着いて行きたい?」
「い、いや、そもそも何で範司が
そんなこと聞いてくるの……?」
「好古が言ってたから。
もしかしたら、あの二人は
凛のことを連れて行くかも知れんって。」
予想だにしない返答に、言葉を失った。
いつ、どのタイミングで、
おじいちゃんはそんなことを思ったのだろう。
「雷が落ちる予定の夜、
あの部屋に二人と一緒に居たら、
もしかしたら凛もタイムスリップ
できるかも知れないってことも言ってたよ。」
「え、何その話?!初耳なんだけど!!」
思わず声を荒げる。