第37章 恩返しと覚悟の時間
「好古も、最近親父さんのノート読んで、
その可能性があることに気付いたらしいからね。
凛に伝えたければ、伝えればいい
って言ってたから伝えてみたんだけど。」
「……おじいちゃん、何考えてんだろ。」
「きっと凛に決断を
任せるつもりなんだよ。
好古は、凛が自由に生きることを
望んでるんじゃない?」
いつも私の味方をして、
見守ってくれていたおじいちゃんが、
こんな時でさえ私に判断を委ねるのは
エルヴィンとリヴァイが
信用に値する人物だと思ったからだろう。
どのタイミングで
そんなことを感じたか分からないが、
私が席を外した隙に、
色々話していたのかも知れない。