第37章 恩返しと覚悟の時間
家に着くころには、
既に夜の8時を回っていた。
急いで食事の準備をして晩御飯を済ませると、
食器洗いをしている間に、
エルヴィンとリヴァイが
洗濯物を畳んでくれていた。
「おい、そこはもっと左右対称に畳めよ。」
「……ん?対称だろう。ほら。」
「いや、違うな。
そこの最初の部分をキッチリ畳まねぇから
後々ズレてくるんだろ?」
食器を洗いながら、
二人のやりとりを見ていると
頬が緩まずにはいられない。
「凛。左右対称だと思わないか?」
エルヴィンに問いかけられ、
エルヴィンが掲げて見せる
綺麗に畳まれたシャツに目を向けた。